エンジニアYくん ⑫ 二人の関係(36歳記)
Yくんとは、よくラインでメッセージのやりとりをしていました。
彼はわりとマメで、今まで付き合ってきたどの彼氏よりも、頻繁にメッセージが送られてくるので、本当に不思議な関係でした。
でも、付き合っているわけでもなく、仕事帰りに、ご飯を食べたり、飲みにいったりするだけでした。これは、仲良くしてもらっている友人(の一人?)、としか言いようがありませんでした。
それに万が一「わたしのことどう思ってる?」ときくと、この関係が終わる気がしたので、きけませんでした。
「彼女はいないの?」ときいたことも、一度もありませんでした。Yくんからも、彼氏について、きいてくることはありませんでした。(当然いないと思ってる?)
ある日、急な豪雨で、傘をもってきてなかったので、オフィスの玄関口で雨宿りをしているとYくんが隣にやってきました。
Y「すごい雨ですね。どうやって帰るんですか?」
わたし「傘がないから、ちょっと小ぶりになったら、駅の改札まで走ろうと思って」
Y「じゃ、一緒に行きましょう。」
Yくんの傘に入れてもらい、歩いて駅まで一緒に行くことに。
駅までもう少しというところで、急に風と雨が激しくなり、傘が折れ、完全にダメになってしまいました。
すると、Yくんが私の手をとって、「走りましょう!」とリードしてくれました。
初めて手をつなぎ、少しドキドキしながら、二人で駅まで走りきりました。
豪雨と風で完全に濡れてしまい、駅についたころには、電車に乗るのも抵抗がある程びしょびしょでした。
そんな自分を見て、
「無理に、出てしまって失敗でしたね、すみません。これから●●さんは、30分もかけて帰るなんて、、風邪ひいてしまいますね。。」とYくんは言いました。
そして、
Y「僕の寮まですぐなんで、タクシーで一緒に行きましょう。」と言いました。
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