トーマスと① (37歳記)
筑波山での告白(?)からしばらくたち、トーマスから、浅草でお祭りがあるから、見に行こうと誘われました。
はっきりとお付き合いについて断ろうと思い、「話があるから浅草まで行く」とだけ伝えました。
浅草の駅で待ち合わせをすると、ものすごい人。祭りなんだから当たり前だけれど、人の渦にまきこまれそうになりながら、トーマスを見つけました。彼は背が高いので遠くからでもすぐにわかりました。
トーマスをみつけると、胸がドキドキしました。これからお断りをつげるという緊張感からなのか、会えたうれしさなのかは、よくわからない。
トーマス「すごい人だね、とにかくどこかへ逃げよう。。」
結局、お店もすごい人だかりで入れないので、浅草寺の近くにある、展望台へ逃げるように二人で上がりました。
どこか、真剣に話ができるところはないかな、、とタイミングをはかっていました。
トーマス「あそこからすごくいい景色が見えるよ、行ってみよう」
そういって、トーマスは手をとりました。
え。。。
ちょっとこれはマズイ。。 でもちょとドキドキしてしまう。
わたし「あの、トーマス、今日は話があって。。」
トーマス「ちょっと、そこに立って、写真撮りたいから。すごくいい景色」
笑顔で写真を撮ろうとするので、
「トーマス、あの話したいことがあるから、ちょっといい?」
と気持ちを鬼にして、椅子に腰掛けました。
トーマスも察したようで、横に座りました。
トーマス「どうしたの?」
わたし「あの、ずっと考えてたんだけど、やっぱり」
トーマス「やっぱり?」
わたし「トーマスとはお付き合いできない。」
少しトーマスは考えた後、
トーマス「。。。。わかった。残念だけど仕方ない。でも友達としては、遊べるよね」
わたし「。。いや、それも難しい」
トーマス「え、そうなの?それも嫌?」
わたし「嫌じゃないし、今まですごく楽しかったんだけど、」
。。。。
トーマス 「彼氏ができたの?」
いや、、、、彼氏じゃなくて。。。
わたし「結婚する人ができたから。。。」
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