会いたくない人(37歳記)
ウォーキングも終盤になり、ゴール地点がもうすぐ見えてきた。
そんな時、背の高い外国人のグループ数人が前の方に見えた。
友人と自分はゆっくりと歩いていたので、気づかなかったのだ。
あの空手のグループだ。ドキリとした。
。。。。。。確かに。。。トーマスもいる!! そしてその友達も。。
ヤバい、どうしよう、隠れようか。なんだか会いたくない、気まずいし。。
どぎまぎしていました。まるで悪いことをしたみたいで、犯罪者のような気分。
友人がその様子を見て、すぐに質問してきました。
友人「どうしたの?」
わたし「え、ちょっと会いたくない人を偶然見つけちゃった。」
友人「何?元カレ?」
わざとゆっくり歩き、トーマスたちに見つからないようにしながら、友人に、さらっと説明をして、とにかく見つかりたくない、と話しました。
わかるけど、そんなの無理だよ、これから懇親会でごはんを食べたり飲んだりするのだから、絶対にみつかるよ、どうどうとしていれば問題ないよ、と友人にさとされましたが、、
とにかく、、どういう顔して会えばいいかわからない。
小さな島だし、他に行くところもなく、逃げ場がない。。。予約している帰りの飛行機の時間まではたっぷりとある。。
喫茶店とかにでも逃げておこうか、ていうか喫茶店なんてある?? そんなことを考えていると、
「あれ、偶然だね!! ●●さんも来てたの!」
トーマスの空手友達が声をかけてきた。
。。。。。。。
トーマスが振り返り、驚いた顔でこちらを見た。
まるでスローモーションのように、
ゆっくりと、ハッキリと表情が見えました。。。
会いたくなかった人、
いや、本当は一番会いたかった人だけど。。
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