無言電話④ 眠れない夜 (36歳記)
杉村さんは、もう会わなくなってから、数か月たっていましたが、それからもずっと自分のことが気になって仕方がなかったらしく。。。
最近になって我慢ができなくなり、声をききたくなってつい電話をしてしまった。。。と
陶酔したように語りだす彼、それをきいて、背筋がゾッとした。。
杉村さんはガンで両親を亡くされている。寂しいおもいをされているのは、痛いほどわかったけど、だからこそ余計に重みを感じた。気の毒といえば気の毒だけど、、
怖い!そんな人とまた会いたいなどと、どうして思うだろうか。。(あの言葉をきいて、心がゆれる人もいるのだろうか?)
それに、無言電話をかけ続けるという異常な(?)行動。思春期ならまだしも、もう40歳近い、いい大人なのに。
「申し訳ないですが、もう違う方と結婚前提でお付き合いをしているんです」
と言った途端、なんと杉村さんは、電話の向こうですすり泣き出したのです。。。。
ますます、怖い!
とりあえず、「すみません」と言い切って、一方的に電話をきりました。
過去に結婚を考えて会っていた人が、こんなことをするなんて。。。。
住んでいる場所も詳しくは、知らないだろうし、電話番号も変えれば大丈夫、そう自分に言い聞かせながら。
いろいろと考えると、恐怖で眠れませんでした。
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