玉木さんとのこと(37歳記)
トーマスとはしばらく会っていない。もちろん、もう誘われることもない。
でも、色々と話したいことがあるし、夜になると、トーマスとの楽しかった時間を思い出してしまう。
いやいや、自分は、平凡で穏やかな生活がおくれそうな玉木さんを選んだのだから、、、
そう自分に言い聞かせていました。
週末、玉木さんと再びスーツを選びに行きました。
そして、帰りに玉木さんが
玉木「今日、母親が晩御飯を作ったからよっていけば?って言ってるんだ、一緒にくる?」
と突然言いました。
心の準備が整っていない。。。
でも断る理由もないので、玉木さんの実家に再び行くことになりました。
母親が優しそうに迎えてくれました。
母「いらっしゃい」
微笑んでいました。 奥から父親もやってきました。父親もにこやかでした。
鍋をみんなで囲みました。前回よりは少し緊張はとけましたが、玉木さんの母親が
母「みんなでにぎやかにご飯を食べるのって楽しいわね。結婚したら毎週こうやって一緒に食べましょう。楽しみにしているわ。」という言葉や
父「子供が出来たら、忙しくてそうもいかないだろう」という言葉にドキッとしました。
そして、「お父さんが先に死んだら、私は●●さんにお世話になるんだから、今できることはしておきたいわ、毎週いらっしゃいな。」という母親。
つまり、父親が亡くなった場合は同居という意味? はっきりはわかりませんでした。
世間一般ではあたりまえのことなのかもしれないが、そういった、家族としてのつながりやお付き合いに覚悟が出来ていないのか、未熟な自分はとても悲しい気分になり、、、
正直、逃げ出したい気持ちになりました。
なんとか作り笑顔でのりきり、玉木さんのご両親とお別れし、帰路につきました。
玉木さんが最寄り駅まで送ってくれました。
しかし、歩きながら、ついにいたたまれない気持ちになり。。。
ついに涙が流れてしまいました。
人前でどうどうと泣くなんて、、本当に久しぶりで、恥ずかしい。。
でも止まらない。。。
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